「また今日も怒鳴られるのか」と、出社前から胃が痛くなった経験はありませんか?
上司からのパワハラに耐えながら働き続けるのは、想像以上に心と体を削ります。
この記事では、実際にパワハラ上司のもとで働き、退職代行を使って辞めた体験談を紹介します。
「辞めてよかった」と思えるまでの過程を、リアルにお伝えします。
登場人物紹介
Tさん(仮名)32歳・関東在住・営業会社勤務 新卒で別業種に就職後、「もっと稼ぎたい」と思い26歳で営業会社に転職。「実力主義で頑張った分だけ返ってくる」という説明に惹かれ入社した。社員数30名ほどの中小企業。
パワハラ上司は採用面接ではわからない|入社後に豹変した理由
入社直後、Tさんの上司は穏やかだった。
「わからないことは何でも聞いてね」と言われ、Tさんは素直に信じた。しかし試用期間が終わった直後から、その上司の「本性」が現れ始めた。
最初は小さなことだった。提出書類のフォントがずれているだけで、「こんなことも直せないのか」と机を叩かれた。次第にエスカレートし、「お前みたいな使えないやつは来なくていい」「頭が悪いにもほどがある」という言葉が、週に何度も飛ぶようになった。
そこに論理的な指導は存在しなかった。怒鳴ることでしか自分の感情を制御できないようだった。言葉の内容よりも「どれだけ大きな声で相手を威圧できるか」に執着しているような。
営業職のパワハラが放置されがちな理由
Tさんが入社してから最初の6ヶ月で、同期3人のうち2人が退職した。どちらも退職理由は「上司のパワハラ」だった。
会社に相談しようとしたが、人事担当は「あの人は結果を出してるから」と繰り返すだけだった。
「成果さえ出していれば、パワハラしてもいい」——そんな空気が会社全体にあった。パワハラだと訴えるどころか、訴えた側が白い目で見られそうな気配が漂っていた。
給料は月26万円。残業は月平均55時間あったが、みなし残業40時間として固定されており、超過分は一切支払われていなかった。
パワハラで適応障害に|辞められない営業職の心理

1年が経った頃、Tさんは毎朝通勤電車の中で過呼吸を起こすようになった。
体が会社に近づくのを拒否していた。駅を降りると足が止まる。気づいたら公園のベンチに座って1時間が経っていたこともあった。
心療内科を受診すると、適応障害と診断された。医師から「今すぐ休職か退職を」と告げられた。
それでも「自分が辞めたら残った人に迷惑がかかる」という罪悪感が、Tさんの足を引き止めていた。
パワハラ上司と話さずに辞める方法|退職代行を選んだ理由
退職を告げれば、また怒鳴られる。そう思うと、どうしても動けなかった。
深夜にスマホで調べ続けて、退職代行というサービスを知った。
自分の代わりに連絡してくれる。上司と話さなくていい——その一点だけで、申し込みを決めた。
翌朝、退職代行に依頼。会社への連絡はすべてそちらが行い、Tさんは一度も職場に戻ることなく退職が完了した。
パワハラ職場を辞めてよかった|転職後に初めて気づいた「当たり前」
退職から2週間、Tさんは療養に専念した。朝、怒鳴り声を想像せずに目が覚めた日、声を出して泣いた。
その後、転職活動を開始。面接では「穏やかな職場かどうか」を最優先に確認した。現職の面接官の物腰や言葉遣いを観察し、「この人の下で働けそうか」を基準にした。
3社目の面接で内定を獲得。月給28万円、残業月15時間以内。入社から1ヶ月後、上司に怒鳴られず一日が終わった夜、「これが普通なんだ」と思った。
限界なら、逃げていい
「あの人は結果を出してるから」は、あなたが怒鳴られていい理由にはなりません。
パワハラは違法です。会社が放置し続けることも、違法です。あなたが体を壊してまで我慢する必要は、どこにもありません。
限界なら、逃げていい。それは逃げじゃない。戦略的撤退です。
体が動くうちに、一歩だけ踏み出してください。適応障害や抑うつ状態になってからでは、回復にも転職にも時間がかかります。まず調べるだけでいい。相談するだけでいい。逃げた先に、普通の職場があります。
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心の限界を感じているあなたへ
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